■《内職作業》ぴん留作業の全貌
若年性認知症のデイサービスでの仕事について熱く語ります。
弊社のサービスで実施しているボランティア就労は❶弁当配達、❷弁当箱洗浄、❸Amazon梱包納品作業、❹おこわづくり、➎萬駄屋さんとコラボしながらカフェ運営、❻封入業、❼アリフト(ポスティング)、❽ぴん留作業、があります。
若年性認知症の当事者(以下メンバーとする)に能力を発揮頂くためには、仕事の内容は一つでは足りません。それぞれの個性や強み、得手不得手、興味関心が異なるため、多種多様な業務が必須です。
その中で、本日は最も手先の器用さを必要とする❽ぴん留作業について解説いたします。
想像してください。大きさ2～３ミリ程度のビーズの穴の中に、１㎝程度のクリップのようなものを通す。聞いただけでも難易度の高いものだと感じられると思いますが、これを5名の手先が器用なメンバーは2週間で10000個こなされています。まさに手先の器用さが求められる、リハビリ的に言えば巧緻性が高くなければ完遂することは難しい仕事です。これを楽しみに対応してくださる方がいることは本当に素晴らしいことです。
若年性認知症の人は細かなことが失行や失認で不得手になる。もちろん、誰もができるわけではありませんが、できる人、得意な人も存在するのです。これからも少しずつではありますが、仕事の幅を増やしてスタッフ視点で言えば良いケアに繋げてゆき、当事者視点で言えば活躍の幅を増やして、社会貢献できるチャンスを勝ち取ってゆきたいと思います。
『社会貢献・社会参加』はこんな形でもできるのですね。
※ちなみに内職作業には、必ず検品はつきものです。それを担って下さるのが、弊社サービスを活用されてきたOB・OG、現在も利用されている旦那様、奥様がメンバーの『社会貢献・社会参加』をアシストしてくださっています。
メンバー、ご家族、OG・OB、ボランティアの力を寄せ集めたコミュニティーで今後も若年性認知症の活躍Fieldを共創してゆきます。
