GrASPの取り組み

“できること”より、”見えてくるもの”

tsumugi

こんにちは。GrASPスタッフのアリーです。

入職したばかりの頃の私は、正直に言うと、
「正解は何だろう?」
とそればかり考えていました。

こういうときは、こう声をかける。
こういう場面では、こう対応する。
早く慣れなきゃ、早く覚えなきゃ、と気持ちばかりが先に走っていて、目の前のメンバーさんを見る余裕は、あまりなかったように思います。

今振り返ると、「何を見ればいいのか分からなかった」というのが、いちばん正確な表現かもしれません。

そんな私ですが、最近ふと、自分の視点が少し変わってきていることに気づきました。
それは、何かが“できるようになった”という感覚よりも、表情を見る時間が、自然と増えていたことでした。

たとえば、以前なら「次は何をする時間だっけ」「今は声をかけるべきかな」と頭の中で段取りを追うことで精一杯だった場面で、最近は、メンバーさんの顔を一瞬見てから動くことがあります。

今日は、少し緊張していそうだな。
いつもより、表情が硬いかもしれない。
逆に、なんだか穏やかそうだな。

そうした小さな変化が、以前よりも自然に目に入るようになってきました。

もちろん、正解が分かるわけではありません。表情を追ったからといって、必ずうまくいくわけでもない。

でも、「今、この人はどんな状態だろう」と考える距離感が、少しだけ近づいた気がしています。

思えば、最初の頃は“間違えない距離”を保とうとしていたのかもしれません。
失敗しないように、迷惑をかけないように。
でも今は、完璧ではなくても、もう一歩近くで人を見ることを選ぶ場面が増えてきました。

解像度が上がった、というより、見ようとする対象が変わってきた。そんな感覚です。

同じ現場に立っていても、同じ一日を過ごしていても、見え方は少しずつ変わっていく。
それは成長というより、経験の重なりによって、自然と視点がずれていくものなのかもしれません。

これからもきっと、今の自分にはまだ見えていないものが、たくさんあると思います。
でも、そのことを不安に思うより、「見え方は変わっていくものなんだ」と思えるようになったこと自体が、今の私にとっては、大切な変化です。

今日もまた、同じ場所で、少し違う視点を持ちながら、一日を過ごしていきたいと思います。

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