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一冊の本から気づくこと

tsumugi

今回は1冊の本のご紹介です

『東大教授、若年性アルツハイマーになる』(若井克子著・講談社)

元脳外科医の若井晋さんが60歳を前に自分の異変に気づき、受け入れるまでの苦しみ、その後も続く葛藤の中で社会に向けて発したメッセージ、家族と共に歩んだ軌跡を、傍らで伴走してきた克子夫人がまとめています。

ご本人がどんな思いで病気と向き合っているのか、またそれを見守るご家族がどんなことに気づきを得て心境が変わっていくのか。

ご本人の日記の中には誰にも言えずに苦しんでいる姿がありました。

周囲が何気なく発している優しさの言葉がご本人にとっては辛いものだったことが綴られており、はっとさせられました。

読みながら、いろいろなメンバーさんやご家族の顔が浮かびました。

あの時こんなことを考えていたのかな、言葉にできなくてもこんなことを伝えたかったのかな、と振り返るシーンがたくさんありました。

その人らしくいられる居場所の大切さも改めて感じました。

皆様それぞれの状況でいろいろ感じることがあるかと思います。

多くは語りません。

ぜひご一読をお勧めします。

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