GrASPの取り組み

祖母の変化が教えてくれた、“生きがい”の力

tsumugi

「役割を持つって、すごいことだな」
祖母の姿を見て、そう思ったのが私の介護の道への第一歩でした。

はじめまして。この春から新しくGRASPに加わったスタッフ、アリーと申します。
これから時々、ブログにお邪魔することになりました。どうぞよろしくお願いします!

実は、介護の仕事はまったくの未経験で、以前は水道工事やアパレルの仕事をしていました。
がらっと道を変えるきっかけになったのは、自分の祖母との時間でした。

要介護1で認知症のある祖母は、かつては日中ほとんどテレビの前。
ウトウトしたり、ぼんやりしたりが当たり前の毎日でした。

そんな祖母に、あるとき、私の子どもの世話を手伝ってもらったんです。
すると、なんと…! しゃんと背筋を伸ばして、表情もどこかきりっと。
「手がかかるねえ」なんて言いながら、孫の面倒を見る姿は、以前とはまるで別人のようでした。

「役割」が人に与える力に、私は心から驚きました。

この経験をきっかけに、「認知症でも、できることがある」「誰かの力になれるって素敵だ」と思うようになり、介護の世界に関心を持つように。
その後、介護機器や高齢者関連の仕事を続けてきましたが、もっと現場で、人と関わる仕事がしたい…!という思いが募っていきました。

そして出会ったのが、ここGRASPです。

GRASPは、若年性認知症の方を「支援する」場所というより、一緒に「社会とつながる」場所。
メンバーさんが生きがいをもって活動されている姿に、「ここなら、あのときの祖母のような変化が、たくさん起きているに違いない」と感じました。

まだまだ勉強中の私ですが、皆さんと一緒に日々を楽しみながら、少しずつ「できること」を広げていきたいです。
どうぞこれから、よろしくお願いいたします!

記事URLをコピーしました