GrASPの取り組み

介護人材のこれから―“支える人”を支える社会へ

tsumugi

こんにちは。GrASPスタッフのアリーです。

GrASPでは、「チャレンジ精神」がとても大切にされています。
日々の活動のなかで、スタッフがアイデアを出し合い、メンバーさんと一緒に新しいことに挑戦しています。

先日も、アップサイクル事業として廃材を使ったアクセサリーや雑貨づくりに取り組み、地域の青空市で販売しました。初めての試みでしたが、商品を手に取った地域の方々の笑顔や、メンバーさん・ご家族の誇らしげな表情を見たとき、「介護の仕事は“支える”だけではなく、“共に創る”ことなんだ」とあらためて感じました。

介護の現場は、一見ルーティンワークに見えるかもしれません。けれど実際は、日々変化の連続です。メンバーさん一人ひとりの体調や気分、来所メンバーの組み合わせによって、必要なサポートも全く異なります。安全を守りながら、一人ひとりに合わせた対応を考えるには、瞬時の判断と柔軟な発想が欠かせません。

だからこそ、この仕事は“創造力”が問われる仕事でもあるのです。

一方で、全国的に介護人材の不足は深刻化しています。
厚生労働省によると、2040年には約57万人の介護職員が不足すると推計されています。
“人手が足りない”という現実のなかで、現場に求められるのは効率化だけではありません。

「どうすれば人がこの仕事に誇りを持って働けるか」という問いです。

GrASPでは、そんな問いへの一つの答えを、日々の実践の中で探しています。
スタッフ同士が助け合い、学び合い、互いのチャレンジを応援する。
それが、日ごとに変化する現場を前向きに支えるエネルギーになっています。
“支援する人”が笑顔でいられる環境は、必ず“支援される人”の笑顔にもつながるからです。

介護の仕事は、単なる「労働」ではなく、社会の未来を支える創造的な仕事だと思います。
誰かの「できる」を引き出すこと。新しい関わりを形にすること。
その積み重ねの中に、確かに未来への希望があります。

GrASPがこれからも、そんな“チャレンジする介護の現場”であり続けられるように。
支える側にも光を当てながら、介護という仕事の価値を、社会に伝えていきたいと思います。

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