aoba横浜北部

思い思いの おもいやり

tsumugi

「思い思いの楽器を作ろう 竹楽器ワークショップ」
にお邪魔してきました。

お部屋をのぞいてみると、竹琴や竹笛、ヨーヨーとメリーが合体したような楽器に洗濯板のような楽器と、本当に「思い思い」の製作をされている方々がいらっしゃいました。竹笛ひとつとっても、尺八のような縦笛だったり、篠笛のような横笛だったり、うぐいす笛のようにストローのような吹き口がついているものだったり。

「ここをこの角度にしたら、もっと良くなると思うんだよね」
「いろんな音階を作りたくて、竹を長くしてみたんだ」
「これより、こっちの竹の方が叩くと良い音がする」
「こうした方が見た目が良いんじゃない?」

と、参加者みなさん、キラッキラの目で竹と向き合っていらっしゃいました。

グラスプメンバーも、ほんの少しですが、ノコギリで竹を切らせてもらったり、竹琴(音板)をタコ糸でつなぐ工程を手伝わせてもらったり。

「手伝ってほしい」
「助けてほしい」
「一緒にやろう」

と、なかなか言葉では伝えられないメンバーさん同士でも、近くにいると自然と手が伸びるものですね。仲間が切っている竹をそっと押さえたり、楽器を触っている仲間にバチを渡してあげたり。

何をしにここに来たか、今何をする時間なのか、たとえわからなくとも
その瞬間その瞬間の最大限の思いやりで行動することができるメンバーさんたち。

本当にステキなんです、うちのメンバーさんたち。

そんな優しい空気が流れる横で、場を笑いの渦に巻き込んでいるメンバーさんも。

サービス精神の塊のようなこちらの方、楽器の演奏をしながら動きのボケも連発しながら面白トークも止まらない。

「もう、演奏会に来てほしい!」
「楽団にスカウトしたくなちゃう」

とのお言葉をもらっていました。

途中で、楽器を作っていた方から質問されました。

「どこから来た人たちなんですか?」

最初こそ、作るという工程もさせてもらったグラスプメンバーたちですが、やはり作業し続けるというのは難しく、完成している楽器を思い思いに演奏させてもらいながら場の共有をさせていただいていました。人の多さに疲れてしまい、廊下のイスに座って過ごすメンバーさんたちも。

「近くの、若年性認知症の施設から来ました」

そうお伝えすると、

「あー!やっぱり。そんな感じかなと思ったわ」とのこと。

そこにネガティブな空気は一つもなく、知る前も知ったあとも、変わらずに自然に関わってくださっていました。

認知症だからできないだろう、ではなく、

・今目の前の人がこれをやりたがっているからアドバイスする
・難しそうだから一緒にやってみる
・疲れたみたいだから、やめてみる
・おもしろいから一緒に笑う

それらを本当に自然にしてくださる参加者のみなさんたちでした。

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