『プルチックの感情理論④』について
弊社のサービスのケア・支援についてお伝えしたいと思います。
パート☝☝☝☝☝☝☝☝☝☝、☝☝☝☝☝☝☝☝☝☝、☝☝☝☝☝☝☝☝☝☝、☝☝☝☝☝、☝☝☝です!
こちら☝の数が増えるだけ、GRASPismを発信したというシンボルにしたいと思いますので、お付き合いの程お願いいたします(笑)
前回に引き続き、感情シリーズでお送りし、今回は『プルチックの感情理論④(感情の基本的な分類の最終章)』をご案内します。
※プルチックの感情理論の主なポイントを『プルチックの感情理論➀』でご案内しました。より細やかな内容については、『プルチックの感情理論③』をご確認ください。
3. 感情の進化的役割
プルチックの理論では、感情は人間の進化において重要な適応的役割を果たすとされています。感情は、生存や繁殖に役立つ行動を促進する仕組みとして機能します。
- 恐れ:危険を察知して逃避行動を促します。
- 例:デイサービス中、大きな物音を聞いた際に、恐れが心身を緊張させ、反応を乏しくしたり、身を隠したり逃避行動を引き出したりします。
- 怒り:攻撃的な行動を誘発し、競争や防衛、発散を助けます。
- 例:焦燥感を感じるできごとからイライラして、叫んだり怒鳴ったり、物にエネルギーをぶつけることで、対象なき者へ立ち向かう力を生み出したり、思考の転換に繋げたりします。
- 喜び:社会的なつながりを強化し、協力を促進します。
- 例:仲間と協力してしごとの目標を達成した際の喜びが、次の新たなしごとにおいても、協力関係を築く動機になります。
- 驚き:新しい刺激に迅速に注意を向け、環境の変化に対応します。
- 例:予期しない物音を聞いたとき、驚きが次に取るべき行動を決める時間を与えます。
- 嫌悪:有害な物質や感染のリスクを回避します。
- 例:毒が入っていると思う食べ物に嫌悪を示し回避することで、健康を守る行動をとります。
- 悲しみ:喪失を経験した際に、内省や他者からの支援を得る行動を促します。
- 例:大切な人を失った際の悲しみが、他者とのつながりをより強固なものへ深めるきっかけとなります。
これらの感情は、特定の状況で迅速かつ適切な行動を引き出し、生存率や種の存続を高める役割を果たしていると考えられます。
4.感情の多次元性
プルチックは、感情が単純ではなく、多層的であり、感情の組み合わせや強度、複雑さに着目しました。たとえば、同じ感情でもその強度や状況によって異なる形で現れることがあります。感情の輪は、その多様性を視覚的に捉え、感情が単なる反応だけでなく、状況に応じた適応的な行動の一部として働くことを示しています。
感情の変化
状況に応じて感情が別の感情に変わることもあります。
- 恐れが怒りに変わる:語彙が強く注意を受けたとき、最初は恐れを感じ、その後、怒りが湧き上がる。
- 驚きが喜びに変わる:サプライズバースデイパーティーで、最初は驚き、その後に喜びを感じる。
- 期待が失望に変わる:人気のデイキャンプ/BBQイベントを楽しみにしていたが、天候不良で公演が中止になり、期待が失望に変わる。
- 喜びが悲しみに変わる:テニスの試合勝利を確信して喜んでいた瞬間、相手チームが最後のプレーで逆転し、喜びが悲しみに変わる。
- 嫌悪が安心に変わる:初対面の人が無愛想で嫌悪感を抱いたが、話してみると親切な人だとわかり、嫌悪が安心に変わる。
- 悲しみが感謝に変わる:病気で亡くなった親しい人を思い出して悲しんでいたが、その人が残してくれた教えや思い出に感謝を感じるようになる。
このように、感情の輪を使って感情の体験を実際に理解することで、感情がどのように変化し、複合的に現れるか、そして感情が行動に与える影響をより具体的に捉えることができます。プルチックの理論は、感情の理解を深め、心理学的な視点から感情体験を多角的に捉えるための有力なフレームワークを提供しています。
ともに若年性認知症の人と活動をする、私たちだからこそ「今の感情がどのようなきっかけから発生しているのか」「この感情が変化するとしたらポジティブ、ネガティブどちらに向いていくのか」「相手の感情を把握した上で、どのようにアプローチすれば理解が伝わるのか」感情の仕組を理論的に掴むことで、その人を大切にした・中心としたサポートが行えるのではないでしょうか。
「プルチックの感情理論」について、こんな考え方が他にもあります、現在活用中です、最新のデータはこちらです。等、みなさまからの情報がありましたら教えてもらえるとうれしいです(^^♪