弊社のケア・支援の考え方❺ 『外出』する際のポイント
弊社のサービスのケア・支援についてお伝えしたいと思います。
パート☝☝☝☝☝です!
今回は『外出』する際のポイントをお伝えします。
弊社ではケア・支援を行う際には、1日の半分は外出、社会参加アクティビティを実践しています。
このような場面ではどのような点に気をつけているのか、注意のポイント、集団で移動する際のポイントをご案内します。
◆場面設定(イメージしてください・・・)
・活動内容:ウォーキング、買物等を想定して
・状況 :メンバー12名とチャレンジャー(スタッフを指します)3名でウォーキングに出ている状況
・特徴 :メンバーによっては、歩くことが速い人、ゆっくりの人、中間ぐらいの人
◆注意のポイント
①段差や道路のくぼみ、側溝等、転倒のきっかけになるポイントは、スタッフが事前に足を踏み入れないようポジショニングを行う(危険エリアの前に立つ)
②車やバイクなどが通る際には、事故に繋がらないようメンバーの能力に応じたサポートを行う
※過剰支援、警備員のように安全管理を徹底しすぎると、危機管理能力を発揮する機会を奪うことになりかねないため、最小限に徹する。能力に応じて、見守り<声掛け<道路の端への誘導<行動の調整<行動の制止(命にかかわるような状況)段階付けたサポートが望ましい。
③トイレ誘導時等は、同行者を調整したり、スタッフで声を掛け合い担当メンバーの範囲を拡大したり、意思疎通を図りながらメンバーの動きとトイレに行かれない方々の動きを把握する。
④トイレに行かれた際は、男女トイレもしくは多目的トイレの前に立ち出てくるのを待つ(入口から距離をとることで、一度に多数の方がトイレから出てきた時に、メンバーが出てきた際に見逃してしまうことがある)
➄《最も重要》メンバーが視野に入るようなポジショニングで対応(スタッフの背中にメンバーがいるような状況を作らない)
※➄は当たり前と捉えられていますが、多くのご家族や支援者もコツが掴めていない、上手にポジショニングができていないことが大半です。見失う時は必ず、視野にメンバーが入っていない状況です。
➅点呼を怠らない(あからさまな確認はメンバーの自尊心を傷つけてしまう可能性があるため
⦅指差し確認等はNG⦆)
◆人数別のポイント(「スタッフ」をそれぞれ所属団体の名称に合わせて読替えてください)
➀ケアの頻度が少ない方々には1名のスタッフで、5~6名のメンバーをサポートする
②ケアの頻度が少ない方々・多い方々の中間の人にはスタッフ1名で、4~5名のメンバーをサポートする
③ケアの頻度が多い方々には1名のスタッフで、1~2名のメンバーをサポートする
※ケアの頻度が多い人の割合が多ければ、スタッフの配置が3名から4名に増えたり、逆にケアの頻度が少ない人の割合が多ければ、スタッフの配置が3名から2名に減ったりと調整しています(過剰なスタッフ配置はメンバーの主体性を奪う機会にもなり得ると考えています)。
このようなポイントに意識を向けて、それぞれチャレンジャーが広い視野を持ちながら、時にはピンポイントの視野で個別対応を行っています。
高齢の認知症の方ですと、若年性認知症の方とは異なり、機動力の面、身体機能面で異なるサポートが必要になるかと思います。その場合でも、上記のポイントが『外出、社会参加アクティビティ』の実践には肝となります。
活用できそうであれば、この外出支援のスキルを活用ください(^^♪