GrASPの取り組み

法律が目指す未来は、もうここにある

tsumugi

こんにちは、GrASPスタッフのアリーです。

「また来週ね!」
活動を終えたメンバーさん同士が、笑いながら手を振り合う。
その表情には、またここで過ごす時間を楽しみにしている気持ちがにじんでいました。

私の大好きな、GrASPでのワンシーンです。

昨年、「認知症基本法」という法律が施行されました。
認知症のある人が尊厳を保ち、安心して暮らせる“共生社会”をつくることを目的とした法律です。
その話を聞いたとき、私は不思議と、この日常の風景が頭に浮かびました。
なぜなら、GrASPの日常にはすでに、認知症基本法の目指す理念が息づいていると感じるからです。

例えば、以前は家で過ごすことが多かったメンバーさんが、ここで仲間を見つけ、地域での仕事にも挑戦されるようになりました。
活動の日には「今日もありがとうね」と笑顔で話してくださったり、達成感のある表情で帰られる姿を見かけたりします。
ご家族からも「今日も機嫌よく帰ってきた」「よく眠れるようになったみたい」といった声を聞くたびに、その変化がどれほど大きいものかを実感します。
もしかすると、それは“大きな社会”が少し動いた瞬間なのかもしれません。

“共生社会”は、どこか遠くにあるものではなく、私たちの身近な場所から始まるのかもしれません。あなたの周りにも、そんな場所がありますか?

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