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『日常が少しずつ変わっていくときに ー若年性認知症とIADLをめぐる5つのこと 《電話・通信管理編》』

tsumugi

弊社のサービスのケア・支援についてお伝えしたいと思います。
パート☝☝☝☝☝☝☝☝☝☝、☝☝☝☝☝☝☝☝☝☝、☝☝☝☝☝☝☝☝☝☝、☝☝☝☝☝☝☝☝☝☝、☝☝☝☝☝☝☝☝☝☝、☝☝☝☝☝☝☝☝☝☝、☝☝☝☝です!

こちら☝の数が増えるだけ、GRASPismを発信したというシンボルにしたいと思いますので、お付き合いの程お願いいたします(笑)

前回からは、原点回帰を大切に「若年性認知症」について新たに考え、これまでとは異なる視点で解説してきましたが、今回はさらに深堀、日常生活にフォーカスしてみたいと思います。それではIADL(手段的日常生活動作)編スタートです!

電話・通信 –「この人、誰だっけ?」声・メッセージの向こうに広がる困惑

「…あの人と、昨日話したっけ?」「…この人とLINEしたけど誰だっけ?」
スマートフォンを握りしめたまま、しばらく考え込む姿。
思い出せないのは会話の内容だけじゃなく、“誰と繋がったのか”という実感そのものかもしれません。

● 電話や通信は「つながる安心」をくれるもの

電話やメール、LINEなどの通信手段は、現代の生活において人と人との距離を縮める大切な手段です。
若年性認知症の方にとっても、外出できないときや久しぶりの人と、日々のコミュニケーションとしてつながる大切なツール。

しかし、記憶や判断力・判断力、操作の流れが曖昧になっていく中で、“つながる手段”が“困惑・混乱の入り口”になってしまうことがあります。

● こんな変化があらわれます

  • 知人と話がかみ合わない
     前に話した内容を覚えていないため、同じ話を繰り返したり、突然話題が飛んでしまったりすることがあります。
  • 詐欺まがいの電話に対応してしまう
     「未納料金があります」「番号を確認してください」など、強い言葉に不安を煽られ、言われるままに応じてしまうケースも。
  • 電話やスマホの操作が難しくなる
     かけ方や受け方、マナーモードの解除方法など、基本的な操作が不得手になっていきます。
  • メールやLINEの意味がわからなくなる
     メッセージを見ても理解が追いつかない、送られたスタンプの意図が分からないなど、コミュニケーションのズレが生じていきます。

● ご本人の心の中では…

  • 「話したはずなのに、覚えてない…」
  • 「相手が怒ってる気がする」
  • 「誰かにだまされた気がする」
  • 「こんなやり取りしたっけ」

“自分がうまく対応できなかった”という感覚が残ると、自信をなくしたり、「もう電話には出たくない」と避けるようになったりすることもあります。

● ケアの工夫:「安心してつながれる環境づくり」

1. よく使う連絡先に写真や大きな表示をつける

スマートフォンや携帯に、よく連絡する人の「名前+写真+大きなボタン表示」を設定しておくと、直感的に操作しやすくなります。
視覚的な情報は記憶の補助にもなり、「間違いにくさ」にもつながります。ご家族や友人も誰と繋がったかわかりやすくなります。

2. 通話記録をさりげなく見守る

「最近、誰かと話した?」などの声かけから、会話の振り返りを一緒にすることで、記憶の整理や不安の軽減になります。
不審な着信があった場合に早く気づけるよう、通話履歴のチェックや通話アプリの設定サポートも有効です。

※電話アプリ → 設定 → 「迷惑電話フィルタリング」「迷惑電話の識別とブロック」などをオンにする

3. 日課に“着信・通知チェックの時間”を組み込む

毎日の決まった時間(たとえば朝食後や夕方)に、着信履歴やLINEのメッセージを一緒に確認する習慣をつくることで、
本人の困惑や「返さなきゃ」という焦りを減らすことができます。
「困ったときは一緒に見ればいい」という安心感を育てることが大切です。

● つながる手段を、怖がらずに持ち続けられるように

電話や通信手段を失うことは、人とのつながりが途切れてしまうことでもあります。
だからこそ、「できなくなったら終わり」ではなく、**「できるように一緒に整えていく」**ことが大切です。

「誰と話すか」も、「どう話すか」も、その人らしい選択のひとつ。
混乱の中でも、その人らしさを支える関わりを続けていきたいものです。

※スマートデバイスを活用して離れていても、コミュニケーションのフォローができる環境を整えることも大切です。

電話・通信 –「この人、誰だっけ?」声・メッセージの向こうに広がる困惑について、こんな考え方が他にもあります、現在活用中です、最新のデータから読み解くとこうなります。等、みなさまからの情報がありましたら教えてもらえるとうれしいです(^^♪

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