応援メッセージ

横浜市総合保健医療センター センター長 / 塩﨑一昌様

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私たち認知症の診療を行う医師の立場からすると、若年性認知症は診断後に高齢者の認知症とは異なる対応や配慮が求められることが多く、医療だけでは対応しきれないことが多いのも事実です。特に若年性認知症の方は診断された時点では、まだ働きたい社会参加したいという要望の強い方が多く、ここが高齢者の認知症とは異なる点です。そうはいっても、それまでのように仕事ができなくなったことが受診のきっかけになっていることも多く、同じ様に仕事を継続できる方は多くはありません。
一方仕事には社会参加という意味合いもあり、そのようなニーズを介護サービスという形でかなえているGrASPさんの事業所があります。現在地域には多くのデイサービス事業所がありますが、高齢の方が多いため就労や社会参加意欲の高い若年性認知症の方には馴染まないことも多く、行き場がないと感じる当事者やご家族の方が多くおられます。

一方、GrASPさんの「トポス和果」は現在横浜市内で唯一、若年性認知症に特化したデイサービスとなっており、利用者の方々の貴重な活動の場となっています。GrASPさんの事業所は若年性認知症の方にとっての社会資源でもあります。できる事なら今後は、同じ様なサービスが青葉区以外の地域にも広がり、他の地域で利用を待っている方の要望にも応えられることを願っています。

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