家族のつどい&講演会@二俣川地域ケアプラザ
7月2日、二俣川地域ケアプラザで行われた講演会に行ってまいりました。
午前中の家族交流会では横浜市内だけでなく川崎からの参加もありました。
地域の理解のおかげで介護サービスを受けずとも在宅で過ごされている方、退院後の居場所探しをされている方、入所施設によって自由に面会できる所もあれば抽選制の上10分窓越しのみ、など状況はさまざまです。
一口に「若年性認知症」とはいってもご本人の状態も千差万別、発症の年齢も介護歴も抱えている困り事もバラバラです。それでも皆さん気持ちを共有し、真剣に耳を傾けて大きく頷いていらっしゃいました。
『彩星(ほし)の会』代表の森さんの講演では、今だから笑える大変なエピソードも交えながら沢山の元気をもらえるお言葉をいただきました。ショックな出来事もあれば自分が情けなくなることもあるけれど、「ありがとう」の言葉や白い歯がこぼれる笑顔が嬉しかったこと、小さな幸せを喜べること‥介護に奮闘されているご家族の皆さんも共感されたのではないでしょうか。
森さんが代表をされている『彩星の会』とは、再生と夜空にきらめく星のように当事者一人ひとりがスターのように輝ける存在であるように、と名付けられたそうです。
ともすると孤立しがちな介護は心身共に疲弊しがちですが、共に泣いて笑ってお出かけもして、明日への活力を生み出す家族会の活動が始まって20年を超え、森さんはコロナ禍でも「お元気ですか」と電話を3日間で187件かけまくり、遂に「出前お元気ですか」までされたとのこと。
そして、そのような精神的支えだけでなく、知っておくべき知識や制度に関する情報を得ることができるというのも大きいでしょう。何せ日本は「申請主義」、今日の会でも経済的な不安の声に知らずに損をしていることが沢山あるのだと口を揃えて話され、先輩方からアドバイスが上がりました。
認知症に関する正しい知識と医療・介護の専門によるサポートももちろん必要なものですが、家族同士、当事者同士の支え合いほど心強いものはないでしょう。
『百の家族の物語』、それぞれの輝き方で前を向かれる当事者の方やご家族の数だけドラマがあります。
講演後森さんからいただいたはがきに「笑いあるケアを求めて。お薬移乗の力があると思っております」とありました。笑いぃ顔で私も全力で伴走いたします!