『日常が少しずつ変わっていくときに ー若年性認知症とADLをめぐる5つのこと《食事編》ー』
弊社のサービスのケア・支援についてお伝えしたいと思います。
パート☝☝☝☝☝☝☝☝☝☝、☝☝☝☝☝☝☝☝☝☝、☝☝☝☝☝☝☝☝☝☝、☝☝☝☝☝☝☝☝☝☝、☝☝☝☝☝☝☝☝☝☝、☝☝☝☝☝、☝☝☝☝です!
こちら☝の数が増えるだけ、GRASPismを発信したというシンボルにしたいと思いますので、お付き合いの程お願いいたします(笑)
前回からは、原点回帰を大切に「若年性認知症」について新たに考え、これまでとは異なる視点で解説してきましたが、今回はさらに深堀、日常生活にフォーカスしてみたいと思います。今回はこちらです。
食事編 〜「上手く食べられない」から始まった違和感〜

「なんで箸を使うのがこんなに難しいんだろう……」
「なんでこんなにカレーが食べにくいんだろう……」
それは、“できていたこと”に自分自身がつまずく、最初の小さなサインだったのかもしれません。
◆少しずつ、うまくいかなくなる


若年性認知症の人が経験する日常生活の変化の中で、「食事」はとても身近で、そして目立ちやすい場面です。
たとえば・・・・・
- 箸やスプーン、フォークの使い分けがぎこちなくなる
- 一つのものばかり食べるようになる
- 箸などの持ち方の向きがわかりにくくなる 等
それまで“当たり前”にできていたことが、少しずつ、少しずつ不得手になっていく。
本人は、その変化を自覚していることが多く、「なんかおかしいな……」という不安が積もっていきます。
※変化の自覚が薄い人もおり、困らない状況が逆に難しくなることもあります
◆ご本人の心の中では…
「上手くいかないこと」に対する戸惑いやプライド、そして恥ずかしさが渦巻いています。


- 「普通に食べているのに何で指摘を受けるの?」
- 「ごはんが残っていると言われたけど、全部食べたはずなのに」
- 「どうして自分だけ、こんなことになってしまったんだろう」
「食事」という本来は楽しみや安心をもたらす時間が、いつの間にか“プレッシャー”になってしまうこともあるのです。
◆支援者にできること:一緒に安心を整える、環境と関係の構築
若年性認知症の人にとって、うまくできないのは“能力”の問題ではありません。
記憶や認知、段取りの仕組みが変化しているだけです。
だからこそ、支援者ができることはたくさんあります。
▷「わかりやすく」「やりやすく」する工夫

- メニューはシンプルに:選択肢を絞ることで混乱を減らします
▸カレー、サラダセットを食べる時には、スポーク(スプーンとフォークの一体型カトラリー)を使う
◦「カレーもサラダもスープも使い分ける必要がないから安心する」
- 容器はシンプルに:食べ物に集中できる状況が作れます
▸白や黒のシンプルな食器を選択することで、食べ物に集中
◦「どれが食べ物であるかわかりやすくなる、食べ残しに気づきやすい」
- 手づかみOKな工夫も:食べる手段にこだわらず、“食べられたこと”を大切に
▸箸でごはんが食べにくければ、おにぎりやお稲荷さんを楽しもう
◦「お寿司は手で食べるのが醍醐味だね、粋な今を満喫しよう」
「安心して食べられる」雰囲気づくり
- 焦らせない
- 否定しない
- 隣にいて、一緒に食べる
- 話をしながら食卓を囲む
◆食べることは、生きること

「食事」は、単に栄養をとる行為ではありません。
それは“自分らしさを楽しむ”や“社会とのつながり”を感じる、大切な時間です。
上手く食べられなくなった時、その人の「困り感」に寄り添えるかどうか、工夫できるかどうか、これからの関係性が変わってきます。
「今日も一緒に食べられて美味しかったね」
そんな小さなひと言が、ご本人にとっては“安心”のひと口になるのかもしれません。
「食事編 〜「上手く食べられない」から始まった違和感」について、こんな考え方が他にもあります、現在活用中です、最新のデータから読み解くとこうなります。等、みなさまからの情報がありましたら教えてもらえるとうれしいです(^^♪