『集団の構造因子-前半-』とは
弊社のサービスのケア・支援についてお伝えしたいと思います。
パート☝☝☝☝☝☝☝☝☝☝、☝☝☝☝☝、☝☝☝☝☝、☝☝☝☝です!
こちら☝の数が増えるだけ、GRASPismを発信したというシンボルにしたいと思いますので、お付き合いの程お願いいたします(笑)
前々回から「集団」シリーズが開始となりました。今回は「集団の構造因子」ということに触れていきます。
この手の話は、THE 精神科作業療法の十八番になりますので、久しぶりにOTらしいことを語っていきたいと思いうます。
【集団の構造因子】
集団の大きさ(メンバー数)
メンバーの等質性
集団の開放度
スタッフ(構成・役割)
表現手段(ことば・動作・作業)
集団の目標
集団標準と価値
時間・頻度・期間
場所・空間
集団の構造因子は、9つで構成されていると、山根寛先生はおっしゃっています。
一つずつ解説していきます。ここでは、6つにピックアップしていますが、今回はまず3つ解説します。
※実際の用い方は、弊社独自の見解を記しています。
➀集団の大きさ(メンバー数)
大規模デイサービスでは、20~30名以上、多いところでは50名以上、中には1日の利用定員が80名規模の事業所もあると言われている。大集団でおこなわれることもあるが、ケア(治療的)を重要視するのであれば小集団は、4~5人程度から12~13人程度が効果的であるとも言われている。
➡実際の用い方:12名であれば、4名の小集団を3つ作ることができます。50名の大集団であっても、12~13名の集団で4グループ作ることも可能です。マス(大衆・群衆)の効果を活用して大集団のままを上手に活用する、情報伝達や大きなチームに所属する安心感に繋げることもできますが、より個人の課題に対してアプローチが必要の場合は、小集団が効果的である。
➁メンバーの等質性
性別、年齢、障害などメンバー間の差が少ない同質集団のほうが、相互の共感が得られやすく、凝集性も高くなりやすい。同質性の高い等質集団では、集団の成熟に必要なせめぎ合いも生じにくいものの、参加メンバー間の見方や考え方の違いから生まれる気づきといったものが希薄になりやすい。
➡実際の用い方:GRASPで最も大切にしている考え方がまさに『等質性』です。同年代、同性、同体験といた、同じ境遇であるからこそ、理解を深めることができる。安心に繋げられる。しかし、等質性の中においても、若年性認知症等の病気は容態のグラデーションがある。そのため、初期、中期、後期、それぞれの期の容態の方々を理解できないという現象は発生する。
➂集団の開放度
参加が自由なオープングループ(開放集団)とメンバーを固定するクローズドグループ(閉鎖集団)がある。クローズドグループは、集団や個のプロセスが把握しやすく、凝集性も高くなりやすい。オープングループは、参加しやすいが、メンバー相互の力動的な作用は希薄になる。通常、作業療法など広義の集団療法では、多少のメンバーの出入りがありながら継続されるセミクローズドでおこなわれることが多い。
➡実際の用い方:GRASPでのクローズドグループは、初期のワークフェーズである、社会貢献と言われる「しごと」を示す(完全なクローズドというわけではなく、状況によってはセミクローズド《多岐に渡り活躍できる方が仲間に加わった場合》)となるケースあり。オープングループでは、中期のソーシャルフェーズ、後期のベーシックフェーズの社会交流・社会生活が中心となる。どんな方でも参加できるというメリットを活用しながら、チャレンジャー(職員)が上手に相互交流に繋がるようにアシストすることで安心安全の場を共創している。一方で後期の方が集団活動によって情報過多になり混乱しやすい状態の方には、クローズドグループで安心・安全を確保するような場面設定もある。
GRASPでは、これらの『集団の構造因子』を理解し、活用しながら活躍Fieldをメンバー共創しています。
全ての構造因子がネガティブにはたらくようなこともありますが、その場合は必ず理由が存在します。ひとつずつ分析して、課題を見つけ改善することで、集団の在り方の修正を行っています。9つの視点が理解することで、計画し、実行して、状況を評価し、課題を改善してゆくことで集団の質を高めていけると考えます。
「集団の構造因子」について、こんな考え方が他にもあります、現在活用中です、最新のデータはこちらです。等、みなさまからの情報がありましたら教えてもらえるとうれしいです(^^♪