令和4年度若年性認知症自立支援ネットワーク研修の講師を務めました

■令和4年度若年性認知症自立支援ネットワーク研修の講師を務めました

嬉しい悲鳴です。登壇が2週間のうちに3回。明らかにキャパオーバーですが、務めさせていただきました。今回は、『令和4年度若年性認知症自立支援ネットワーク研修』です。

神奈川県高齢福祉課のみなさまとやり取りを重ねていきながら、本番を迎えました。中心を担われて様々なご配慮をしてくださった宮崎さま、緒方さまには御礼申し上げます。

さて、登壇者の皆さまは、大変お世話になっている我らが青葉区の横浜総合病院の長田先生、現在就労中のオレンジ大使の方、そして山崎が大役を務めさせていただきました。

参加者の方は、障害福祉サービス、介護保険福祉サービス、自治体、職場等の労務管理者、教育機関関係者等、多岐にわたる方々でした。

まず、長田先生のお話。エビデンスベースのお話でいま世界の研究結果はここまで進んでいるのだと目からうろこの体験でした。特に、若年性認知症と老年期認知症の違いについては一般的には一緒くたにされがちですが、まずは損傷部位が異なること、それによって発現する症状が違う事の説明があり、非常に納得する内容ばかりでした(専門的な話になりますが、MRIでは、若年性認知症は頭頂葉・前頭葉背外側の萎縮に対して、老年期認知症は主に海馬の萎縮。そのため、症状は若年性認知症が実行機能、視空間認知、言語、記憶が初発症状に対して、老年期認知症は記憶、と弊社が支援してきたことが全てここにまとめられていました)。世界のエビデンスと弊社の自己調べ(傾向)が一致したことに対して、これまで紆余曲折ありましたが、ただしくアセスメントできていたのだと嬉しく思う場面でもありました。長田先生最新の学びをありがとうございました。

オレンジ大使さんからは、現在お仕事をされながら困りごと等に対しても、スマホのアプリを活用しながら対処できているとのお話を伺いました。弊社でサポートをさせていただいてきたメンバーとの最たる違いは『困りごとに対処できる力(コーピングスキル:対処技能)』です。若年性認知症の初期の方で仕事ができる方の現有能力と底力。改めて個人差があるのだと理解するきっかけとなりました。オレンジ大使さんにはいつまでも企業で活躍していただき、神奈川県のロールモデルになっていただきたいと強く思いました。

では、オオトリ―ヘップバーンの山崎は弊社の約8年間で得られてきた良きも悪しきも経験をお話いたしました。弊社は、ワークフェーズ、ソーシャルフェーズ、ベーシックフェーズと若年性認知症の容態に応じたサービスを切れ目なく連続していることが特徴とお話して、それぞれのフェーズにおける取組を写真や動画を交えてお話しました。介護サービス事業所よりも福祉サービスのみなさんの方が参加率が高かったようなので、『みなさまの経験、仕事を工夫して提供できるスキルを通して、初期の若年性認知症の活躍の環境を共創してゆきましょう』とお伝えできたことが何よりでした。

あっという間の2時間でした。今の弊社のサービスを立ち止まり振り返る機会をいただけた、神奈川県高齢福祉課のみなさまに改めて御礼申し上げます。強風が吹くと倒れそうになる程、か細い弊社ではありますが、粘り強さだけはあります。

今後ともみなさまとともに神奈川県の若年性認知症の方、高次脳機能障害の方が、彩りあふれる日常をエンジョイできるよう、ご本人、ご家族のみなさま、社会貢献パートナー、地域住民、そして神奈川県のみなさまとタッグを組み実現してゆけたらと思います!

引き続き、よろしくお願いいたします。

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