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GRASPism⓳ 『BPSD 1st』とは

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弊社のサービスのケア・支援についてお伝えしたいと思います。
パート☝☝☝☝☝☝☝☝☝☝、☝☝☝☝☝、☝☝☝☝です!

こちら☝の数が増えるだけ、GRASPismを発信したというシンボルにしたいと思いますので、お付き合いの程お願いいたします(笑)

今回も3週に渡って続いていた、若年性認知症の症状シリーズです。前回で『中核症状』は完結しましたので、今回から『BPSD』シリーズでお送りします。

BPSDとは・・・

行動・心理症状 (Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia) の略です。認知症の人が見せる様々な行動や感情の変化を指します。

実際どんな行動・心理症状があるかと言いますと、最新のデータでは主に5つのカテゴリーに分類されると言われています。

1. 情動症状
意味: 情動症状は、感情や気分に関する変化を指します。ご本人が感じる感情が不安定で、日常生活に影響を与えることがあります。

例:

  • 不安: 普段は問題ない状況でも、理由もなく強い不安を感じることがある。たとえば、家族がいなくなると非常に心配になり、落ち着かなくなる。
  • 抑うつ: 以前は興味があった活動に対して興味を失い、無気力な状態になる。たとえば、好きだった趣味を放棄し、日常的な活動にも無関心になる。
  • 気分の変動: 一つの感情から別の感情に急激に変わる。例えば、突然の笑いから急に泣き始めるなど。

2. 認知症状
意味: 認知症状は、知覚や思考に関する異常を指します。これにより、現実の把握や理解に問題が生じます。

例:

  • 幻覚: 実際には存在しないものを見たり聞いたりする。例えば、誰もいない部屋で人の声を聞く。
  • 妄想: 現実とは異なる信念を持つ。たとえば、自分の大切な物を家族に盗まれたと確信する。

3. 行動症状
意味: 行動症状は、ご本人の行動パターンや活動が変わることを指します。これには問題行動や適切でない行動が含まれます。

例:

  • 攻撃的な行動: 他人に対して暴力的または敵対的な行動を取る。たとえば、家族や支援者に対して怒鳴ったり、物を壊したりする。
  • 徘徊: 家の中や外を歩き回る。例えば、夜間に外に出て自宅に戻ってこれなくなる。
  • 反抗的な行動: 指示や要求に対して意図的に逆らう。たとえば、指示された通りに行動せず、無視する。

4. 睡眠・覚醒障害
意味: 睡眠や覚醒に関する問題で、正常な睡眠リズムが乱れることを指します。

例:

  • 不眠: 十分な睡眠が取れず、夜に寝つけない。例えば、何時間も寝付けない。
  • 昼夜逆転: 夜中に目が覚めて昼間に眠くなる。例えば、夜中に活動的になり、朝方から寝てしまう。

5. 適応障害
意味: 環境の変化や社会的な状況にうまく適応できない状態を指します。これにより、社会的な関係や日常生活が困難になることがあります。

例:

  • 社会的な適応が難しくなる: 新しい環境や人々に対してストレスを感じ、社会的な交流が困難になる。例えば、ショートステイの利用がスタートすると強い不安を感じ、実際の場では職員や入所者との交流に繋がりにくくなる。
  • 環境の変化に対する過剰な反応: 小さな変化でも大きなストレスを感じる。たとえば、日常のルーチンが変更されると過剰に反応し、混乱や怒りに繋がる。

これらは代表的なケースであり、ご本人が最大限の対処を行った結果です。課題が生じた際、どのようにして現状を打開しようとチャレンジされたかが重要です。このタイミングで仲間や支援者が関わることで、一緒に課題を乗り越えるきっかけとなり、BPSD(認知症の行動・心理症状)を防ぐことができると考えられます。課題を早期に解決するためには、機微な感性と細やかな観察力を磨いていくことが大切です。

次回はさらに5つのカテゴリーを深堀していきたいと思います。

『BPSDの5つの主なカテゴリー』について、私はこのように考えます、このような状態も加わってくると思います。こんな状況は当てはまりますか?等の情報がありましたら教えてもらえると嬉しいです。

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