グループダイナミクス(集団力動)➁』について
弊社のサービスのケア・支援についてお伝えしたいと思います。
パート☝☝☝☝☝☝☝☝☝☝、☝☝☝☝☝、☝☝☝☝☝、☝☝☝☝☝、☝☝☝です!
こちら☝の数が増えるだけ、GRASPismを発信したというシンボルにしたいと思いますので、お付き合いの程お願いいたします(笑)
これまで、デイサービス等の日中活動サービスで、ひとの集まり(集団)を利用する場合、集団の成熟過程(グループプロセス)等についてご案内してきました。
今回は、後半の『グループダイナミクス(集団力動)』について解説します。
精神科リハビリテーションにおけるグループダイナミクス(集団力動)
グループダイナミクスは、心理学者クルト・レヴィン(1890年-1947年)によって提唱され、個人の言動や価値観などが、グループ内の相互作用によってメンバーの行動や感情にどのように影響を与えるかを探る理論とされています。若年性認知症の方を対象とする支援にグループダイナミクスを活用することで、自己認識や社会的スキルの向上を支援し、生活の質(QOL)を高めることができます。リハビリテーションだけではなく、経済学や心理学、教育、ビジネスなど多様な分野での基盤として認識されています。
【グループダイナミクスの各要素について】
役割
コミュニケーション
凝集性
規範
リーダーシップ
対立とそのマネジメント
4. 規範(Norms)
意味
グループ内で簡単なルールや価値観が共有されることで、安心感が生まれます。若年性認知症の方には、無理なく受け入れられる規範を設け、活動の指針とします。
応用例
「他の人の話を聞く」「困ったときは助け合う」など、シンプルなルールを事前に全員で確認し、安心して活動に参加できるようにします。
効果の観察ポイント
- ルールに従って行動する姿勢が見られるか
- 他者が困っているときに自発的に手を差し伸べようとするか
- 活動のルールに従った行動が徐々に日常生活にも反映されているか
5. リーダーシップ(Leadership)
意味
グループにおけるリーダーシップは、グループ全体をまとめ、活動の指針を示します。若年性認知症の方にも簡単なリーダー役を経験してもらうことで、責任感や自信が培われます。
応用例
グループ活動の進行役や発表のリーダー役を順番に担当してもらい、リーダーとしての自信を育てます。
効果の観察ポイント
- リーダーとして他者を導いたり、自発的に役割を果たそうとする姿勢が見られるか
- 活動終了後に達成感や満足感が表情や態度に現れているか
- リーダー役を経験することで、他者を支援する姿勢が強まっているか
6. 対立とそのマネジメント(Conflict and Its Management)
意味
意見の相違や対立は、健全なグループ内で自然に生まれるものです。若年性認知症の方には、支援者が対話を促し、対立を建設的に解決できる場を提供します。
応用例
活動内容について意見が分かれた際には、各自の意見を発表し合い、理解し合う時間を設けます。対立が起きても冷静に話し合えるように支援します。
効果の観察ポイント
- 意見が異なる場面で冷静に他者の意見を聞き、受け入れる姿勢が見られるか
- 対立解消の後、メンバー間の関係性が以前よりも向上しているか
- 対立解決後の活動に積極的に取り組むことで、自信を深めているか
基準となる規範が確立されることで、その場での必要な振る舞い方や在り方が定まります。社会で生活するために必要な規範に沿うことも重要ですが、若年性認知症の人にはそれ以上に、自分が受容される安心・安全を調整されることが必要となります。一般的な価値観にも合わせながら、心地よい社会・コミュニティをいかにして共創してゆくかも重要なポイントになるかと考えます。そうするためには、若年性認知症の人の生き方はこんな形があるというリーダーシップ(デイサービスの活動だけではなく、認知症の人全体を含む)、ロールモデルになるような存在も同時に必須となります。そのような方々から、学びを得て『若年性認知症とともに生きる』ニュースタイルを築いていかれるのだと。GRASPではこれらを踏まえて、一人一人のメンバー・ご家族の皆さまが様々な選択の中から納得した人生を歩んでいけるように。個人を尊重しながら、人は一人では生きていけない、支え合って確かめ合って認め合って生活する。グループダイナミクスの中で新たな自分として成長し、人間関係を構築していく。こんな考え方を大切にしています。
「グループダイナミクス」について、こんな考え方が他にもあります、現在活用中です、最新のデータはこちらです。等、みなさまからの情報がありましたら教えてもらえるとうれしいです(^^♪