GrASP ism

GRASPism㉒ 『集団』とは

tsumugi

弊社のサービスのケア・支援についてお伝えしたいと思います。
パート☝☝☝☝☝☝☝☝☝☝、☝☝☝☝☝、☝☝☝☝☝、☝☝です!

こちら☝の数が増えるだけ、GRASPismを発信したというシンボルにしたいと思いますので、お付き合いの程お願いいたします(笑)

5回に渡り、認知症の症状シリーズを解説してきました。
今回は心機一転「集団」についてお伝えしてゆきます。

皆さん、集団と聞いて何を思い浮かべますか・・・

広辞苑(第7版)では、集団の定義は「多くの人や物のあつまり。持続的な相互関係を持つ個体の集団。団体」と記されています。

GRASPのサービスでは、活動と集団を用いて若年性認知症の方々の生活の質を向上させ、心身の健康をサポートしています。仲間同士で支え合うことで「自分ひとりではない」という安心感を提供し、社会貢献や社会交流、社会生活の支援を行っています。これを継続することで、若年性認知症の方々とそのご家族が、より安心して安全に自己発揮できるコミュニティの共創を目指しています。

具体的に、活動と集団とは以下を示します。

Ⅰ. 活動(Activity): 具体的な活動を通じてメンバーの機能を改善し、日常生活での自立を促進します。例えば、日常生活動作の練習、認知機能の向上を目指した課題、趣味やスポーツを活用したリハビリなどがあります。活動はメンバーの興味やニーズに応じて選ばれます。

 例:GRASPの活動内容を下記内容にカテゴライズしてみると

 ➀身体的活動・運動
・ラジオ体操、ストレッチ、ウォーキングエクササイズ、筋トレエクササイズ、ボクササイズ、サーキットエクササイズ、ウォーキング等

 ➁精神・知的活動
・コミュニケーション、脳トレ、クイズ、パソコン操作、会議・グループディスカッション、登壇の計画・実行

 ➂ADL(BADL・IADL・AADL)・社会的活動
・BADL:食事、更衣、整容、排泄、入浴、移動、起居動作
・IADL :家事、買物、管理、通信、交通、社会的な活動(イベント参加)
・AADL:仕事や学業、家計管理、健康管理、社会的ネットワークの維持、家庭内(住居)の調整とメンテナンス、人生の自己決定

 ➃生産的活動:季節の作品作り、陶芸、調理、おこわ作り、畑、内職作業等

 ➄軽作業・ボランティア就労:弁当配達、弁当箱洗浄、おこわ作り、キッチンカー販売、チラシ折・ポスティング、小学校サッカーチームの用具管理、封入作業等

 ➅余暇・趣味活動:ジョギング、筋トレ、音楽活動、バンド活動、レクリエーション、ティータイム、クッキング等

 ➆生理的活動:食べる、排泄する、休憩する、眠る、異性との交流等

Ⅱ.集団療法(Group Therapy): 集団療法は複数のメンバーが一緒に参加し、相互の支援や学びの場を提供します。集団内での対話や協力を通じて、社会的なスキルの維持・発揮、自己肯定感の強化を図ります。また、集団内での相互作用は、リアルな社会的シナリオを模倣することで社会生活の継続支援にも繋がります。心理的、情緒的、社会的な人らしさを体感する機会にもなります。

 例としては以下のようなものがあげられます。

1. 社会的サポートの提供

  • 仲間意識の形成: 同じ悩みや経験を共有することで、孤独感が軽減し、メンバー間に仲間意識が生まれます。
  • 相互支援: 他メンバーからの励ましやアドバイスを受けることで、自己理解や問題解決の一助となります。

2. スキルの向上

  • 対人スキルの強化: グループ内での対話や協力を通じて、コミュニケーション能力や社会的スキルの発揮に繋がります。
  • 問題解決能力の向上: 他者と協力しながら問題を解決する経験を通じて、対処スキルを実践し自尊心の回復を図ります。

3. 自己理解と自己肯定感の向上

  • 自己理解の促進: 他者の意見や反応を通じて、自分自身をより深く理解することができます。
  • 自己肯定感の強化: グループ内での成功体験や肯定的なフィードバックを通じて、自信を深めることができます。

4. 感情の処理と軽減

  • 感情の表出と処理: 自分の感情や経験を表現し、処理する機会が得られることで、適切な感情表現の発揮の場となります。
  • ストレスの軽減: 他者との共有やサポートを通じて、ストレスや不安感が軽減します。

5. 教育と情報の提供

  • 知識の共有: 若年性認知症を有された先輩から話を伺うことで、知識や情報を得ることができ、自己管理のスキルを向上させることができます。
  • 技術の学習: ストレス管理や対人関係のスキルなど、具体的な技術や退所を学ぶことができます。

6. 社会的相互作用の促進

  • 社会的交流の機会: 社会的な交流の機会が提供され、孤立感が軽減、社会の一員であること体感します。
  • ネットワークの構築: グループ内での関係を通じて、新しい人間関係や支援ネットワークを築くことができます。

7. 能力発揮の強化

  • フィードバックの利用: 他の参加者からのフィードバックや経験談が、個々の服薬調整等に役立ちます。
  • 共感の形成: 他者と共有することで、共感の感覚が生まれると普遍的体験の強化に繋がります。

集団療法は、これらの効果を通じて、個人の治療や成長を支援し、より豊かで満足度の高い生活を実現する手助けをします。

個別支援も重要ですが、人は人との交流によってしか得られない、確かめられないことが理解できたのではないでしょうか。社会的な存在であるが故に、コミュニケーションから自分自身を理解する、ポジティブ感情、ネガティブ感情、喜怒哀楽を感じながら相互支援によって乗り切れると言えるのではないでしょうか。

集団活動については、まだまだ深堀してゆきたいと思いますので、次回も楽しみにお待ちください。

『集団』について、私はこのように考えます、このような効果や考え方も加わってくると思います。こんな集団の効果はあてはまりますか?等の情報がありましたら教えてもらえるとうれしいです。

記事URLをコピーしました