『集団のレベルに応じた課題志向集団のもちい方➁』とは
弊社のサービスのケア・支援についてお伝えしたいと思います。
パート☝☝☝☝☝☝☝☝☝☝、☝☝☝☝☝、☝☝☝☝☝、☝☝☝☝☝、☝です!
こちら☝の数が増えるだけ、GRASPismを発信したというシンボルにしたいと思いますので、お付き合いの程お願いいたします(笑)
デイサービス等の日中活動サービスで、ひとの集まり(集団)を利用する場合、集団の成熟過程(グループプロセス)とそれにともなう集団力動(グループダイナミックス)の相互作用の利用、マス効果の利用、ひとの集まりの場(トポス)の利用があると言われてます。
今回は、『集団のレベルに応じた課題志向集団のもちい方』について解説します。
課題志向集団の概念は、アメリカの心理学者であり、作業療法の分野で著名な人物である**アグネス・モージー(Agnes Mosey)**によって提唱されました。彼女は、集団活動が個々の発達や社会的相互作用にどのように寄与するかについての研究を行い、その中で課題志向集団の重要性を強調しました。モージーは、集団活動が個々の治療や成長を促進する上で非常に有効であると考えていました。
こちらの提唱内容に山根寛先生の見解を交え、5つの集団レベルにまとめた内容をご案内します。
【課題志向集団の分類について】
並行集団(Parallel Group)
短期課題集団(Short-Term Task Group)
長期課題集団(Long-Term Task Group)
協同集団(Cooperative Group)
成熟集団(Mature Group)
協同集団(Cooperative Group)
- 集団のレベル: 比較的同質(同性、同世代)な集団。
- 集団の特性: 集団の一員として課題にそった役割行動を引き受けて実施できる。
- 通常の発達年齢: 9歳~12歳。
- 集団の課題(目標): 他者の欲求を理解し、応じることができる。集団の課題遂行と他者の欲求充足のバランスを保つことができる。
- 適切な集団の大きさ: 10~15名程度。
- 1回の活動時間: 90分~必要時間。
- 支援者の役割: 成員の一員として行動する。リーダーとしての役割をとらず、ファシリテーターとして助言する程度。
- 留意事項: 集団の規範を受け入れ、建設的な意見をいうことができる。
- 適応となる対象やグループ: デイケアなどの社会適応技能を学習するグループ。若年性認知症のデイサービスの初期の活動グループ。
成熟集団(Mature Group)
- 集団のレベル: お互いの違いを認め、集団全体の目的にそって課題を遂行できる成熟した集団。
- 集団の特性: 集団の課題遂行に必要であれば、通常とは少し異なる役割行動もできる。
- 通常の発達年齢: 15歳~18歳。
- 集団の課題(目標): 集団所属意識をもった役割行動ができる。集団の凝集性を高め、集団内の葛藤や問題を解決できる。
- 適切な集団の大きさ: 7~8名から12~13名程度。
- 1回の活動時間: 必要時間に応じて調整。
- 支援者の役割: 個々に対し情緒的な支持をする。
- 留意事項: 集団の規範や目標にもとづいて行動することが重要である。
- 適応となる対象やグループ: 一般の協同活動を学習するグループ。
GRASPでは、等質性という観点から『協働集団』の考え方を大切にしており、特に初期から中期に入る手前までのメンバーに提供しています。他者の欲求を理解し、応じることができる。集団の課題遂行と他者の欲求充足のバランスを保つことができる。社会的側面を発揮していただくためには欠かせない、集団と言えます。
そこから、長期課題集団、短期課題集団、並行集団と中期から後期のメンバーの容態に合わせて、個々の安心感、安全感、欲求充足の機会のために、今の自分に丁度良い環境で能力を発揮する。そうすることで、若年性認知症の人としてだけではなく、各人の個性を活かした、自分らを発揮できると考えています。
「課題志向集団のもちい方」について、こんな考え方が他にもあります、現在活用中です、最新のデータはこちらです。等、みなさまからの情報がありましたら教えてもらえるとうれしいです(^^♪