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弊社のケア・支援の考え方❼ 『向精神薬』とは

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弊社のサービスのケア・支援についてお伝えしたいと思います。
パート☝☝☝☝☝☝☝です!

今回は『向精神薬』についてお伝えします。

向精神薬には様々な定義があると言われています。その中で比較的分かりやすいものをご案内します。「中枢神経(脳)」の他の機能に重大な変化を与えることなしに、精神機能や言動あるいは情動面に著しい影響を及ぼす薬物群全般を示すものとされています。

日本国内では6種の向精神薬があります。抗精神病薬、抗うつ薬、抗不安薬、気分安定薬、睡眠薬、ADHD治療薬です。加えて抗認知症薬があります。

認知症ケアは直接ケア8割、薬2割と言われています。実際その通りだと思います。

弊社調べとなりますが、過去9年で若年性認知症の人のBPSD発現率を調べたところ、約20%の方に何かしらのBPSDが見受けられ、さらにその内の10%の方には強固なBPSDが見受けられました。

これら2割の方達には、直接ケアで調整を、試行錯誤を続けながらも、薬剤調整が必要になる、ポイントになると考えています。

気分が落ち込んだり、不安感が強くなったり、怒りっぽくなったり、混乱しやすくなったり、気持ちが不安定になったり、衝動的になったり、幻覚妄想状態が続いたり、これらの症状に対して服薬することでコントロールが可能となります。

上記の症状が見られた際に、

・気分が落ち込む:抗うつ薬を服用

・不安感が強くなる:抗不安薬を服用

・怒りっぽくなる:抗精神薬、抗てんかん薬、ADHD治療薬を服用

・精神のアップダウンが激しくなる:抗てんかん薬を服用

・混乱しやすくなる:抗精神薬、抗てんかん薬を服用

・幻覚妄想状態:抗精神薬を服用

※弊社サービスを活用されているメンバーが服用することで効果があったものをまとめています。

※実際の細かな処方に関しては、ここでは触れませんが、実践を希望される際には医師に相談の上行ってください。

医師へ相談し、標的症状に対して向精神薬を処方していただくことで、強固なBPSDが緩和され、中には消失する方もいらっしゃいます。医師に相談することを躊躇してしまう、薬の服用はどうも抵抗がある。など不安もあると思いますが、まずは相談されてみてはいかがでしょうか。医師の判断で最小量から服薬を開始すれば、懸念されるようなリスクは最小限にとどめられはずです。

以上のことから、直接ケアと薬剤調整に関しては、その時々で割合を柔軟に変えていくことが自分色(らしさ)を発揮していただくための、最重要ポイントになると考えます(ケアだけでは立ち行かなくなる時には、ケア2割:薬8割、症状の緩和が観察できた時は、ケア5割:薬5割、症状のコントロールが可能となった時にはケア8割:薬2割等)。

ただ、その際には副作用にも目を向けながら観察することが必須です。

次回は、『薬剤調整時のモニタリング』についてお話します。今回の向精神薬の内容とセットで皆さんにとって役立つプレゼントになれば嬉しいです(^^♪

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