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『〝気づいた〟あとのジレンマー告げる、行動することの重さ』

tsumugi

弊社のサービスのケア・支援についてお伝えしたいと思います。
パート☝☝☝☝☝☝☝☝☝☝、☝☝☝☝☝☝☝☝☝☝、☝☝☝☝☝☝☝☝☝☝、☝☝☝☝☝☝☝☝☝☝、☝☝☝☝☝☝☝☝☝☝、☝☝☝☝☝、☝です!

こちら☝の数が増えるだけ、GRASPismを発信したというシンボルにしたいと思いますので、お付き合いの程お願いいたします(笑)

前回からは、原点回帰を大切に「若年性認知症」について新たに考え、これまでとは異なる視点で解説していますが・・・・・今回はこちらです。

“気づいた”あとのジレンマ

―「告げる」「行動する」その重さ

【3】“気づいた”あとのジレンマ:「告げる」「行動する」その重さ

「気づいたらすぐ病院へ」ではありません
そこには、関係性・経済・キャリア・自己像・精神疾患への恐れ・家族構造が複雑に絡んでくると言えます

― 「気づき・違和感があっても動けない」9つのリアルな事情 ―

※ここで紹介している9つのストーリーは、作成者・山崎がこれまで出会ってきた多くの方々の経験や思いをもとに描いたフィクションです。ひとつひとつに、実際にあった出来事や想いのかけらがこめられています。

関係性(信頼・役割・距離感)

1. 長年の夫婦関係にしみついた“遠慮”が、声をかけることをためらわせる
▸ 妻は夫の物忘れに気づいていたが、「言うと機嫌が悪くなる」と怖くて言えない。
 ―「私が口出すことじゃないって思ってきたし…今さらどう切り出せばいいのか」

2. 介護職の娘が、母親に「若年性認知症かも」とは言い出せなかった
▸ プロとしての知識があるからこそ、家族に告げることの難しさと重さを痛感していた。
 ―「知っている分、今日はいつもの母、でも昨日は…あれこれと考えすぎてしまう」

3. 職場の上司が、部下の変化に気づいても「人事に言うと立場を奪うかも」と黙ってしまう
▸ 部下を守るつもりで沈黙を選んだが、それが結果的に支援の遅れにつながった。
 ―「気づかなかったことにしてあげた方がいいのかと悩んだ」

経済(収入・生活設計・ローン)

4. 住宅ローンを抱えた40代の会社員が、診断を受けることで家の支払いがどうなるか心配で動けない
▸ 「病名がついたら、団信は使えるのか・・・」と不安だけが先に立つ。
 ―「ローンが払えなくなったら、家族ごと終わってしまう気がして…」

5. パートで家計を支えてきた主婦が、診断を受けて“働けない存在”になることを恐れて病院に行けない
▸ 「家計がギリギリだから、今の仕事は続けなきゃ」と思い詰めている。
 ―「診断されたら、私の役目が終わってしまう気がする」

6. 自営業の夫が妻の変化に気づきつつも、これ以上親の介護に加えて医療費や介護費が増えると事業が立ち行かなくなると悩む
▸ 医療的支援につなげるより、日常を「回すこと」を優先してしまう。
 ―「今はまだ、何とかやれてるから…」

キャリア・自己像・精神疾患への恐れ・社会的役割

7. 小学校の先生が、授業中に黒板に書く漢字をど忘れして戸惑うことが増えてきた
▸子どもたちは気づいていないふりをしてくれるが、本人の中では恥ずかしさと不安が募っていく。
 ―「昔ならすらすら書けたのに…“先生なのに”って、自分で自分にがっかりしてしまう」

8. 「部長職」という責任ある立場の男性が、自分の失敗を“加齢”や“疲労”と無理に合理化している
▸「今さら後輩に抜かれるわけにはいかない」と意地を張ってしまう。
 ―「病院に行ったら“負け”な気がして…」

9. 二世帯同居の義母に気づいた嫁が、舅や夫との関係を壊すことが怖くて言い出せない
▸「私が口を出すことで、家庭がぎくしゃくするくらいなら…」と飲み込んでしまう。
 ―「“嫁のくせに”って思われるのが怖かった」

10. 不調を訴えて心療内科を受診した夫が「うつ病」と診断され、通院をためらいはじめた
▸ 妻は「うつ病に物忘れもあるのかな」と思ったが、夫は「うつ病じゃない」と繰り返し、診断を拒絶する姿に戸惑った。
 ―「精神疾患の診断を受けて、“うつ病”って言われた時点で、夫の中で何かが閉じてしまったように見えた」

“気づき”とは、何かおかしいと感じたときに、それをどう受け止め、どう行動するかというプロセスです。けれども、それは単なる情報処理や判断ではありません。「本人を傷つけたくない」「関係が壊れるかもしれない」「生活が大きく変わるかも」「認知症、うつ病、適応障害、精神科病院、心療内科そんなレッテルを貼られたくない」そんな葛藤が渦巻く中で、私たちは言葉を選び、タイミングを迷い、時に何もしない選択をします。つまり“気づき”とは、関係性のなかで悩みながら選び取る、優しさに溢れたひとつの“倫理的な選択”と言えるのではないでしょうか。

気づいた”あとのジレンマ、「告げる」「行動する」その重さ」について、こんな考え方が他にもあります、この視点は新鮮で勉強になった、ご本人やご家族の理解が深まった、最新のデータから読み解くとこうなります。等、みなさまからの情報がありましたら教えてもらえるとうれしいです(^^♪

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