世代がつながる喜びが、未来を支える
こんにちは、GrASPスタッフのアリーです。
「お菓子どうぞ!」とお子さんがメンバーさんにお菓子を配っていると、メンバーさんの表情がいつもよりにこやかになり、目がほんのりと輝きました。
また、小学生と一緒にスポーツをしたときには「すごいね!」と明るく声をかけてくださったり、小さなお子さんがいるときには優しく撫でたり抱っこしてくださることもあって、その手の温かさに心がほっとしました。

こうした“世代を超えた交流”のひとときは、メンバーさんの生きがいや幸福感を形にする、かけがえのない時間です。
少子高齢化が進む中で、このような場の意味はもっと広がっていると感じています。
日本では、要支援・要介護認定を受けている方が2025年5月時点で725万人に達しました。2000年の約250万人から実に3倍近くに増えており、この流れは今後も続くと予測されています。
そんな社会だからこそ、「介護施設だけでは支えきれない」現実もあります。
地域のつながりや、子どもたちとの交流、世代を超えた関わりこそが、これからの社会を支える力になるのではないかと、私は思います。
たとえばGrASPでは、夏休みの地域イベントに小学生が来てくれたり、メンバーさんのご家族やチャレンジャー(スタッフ)の子どもたちが遊びにきて、にぎやかな時間を共有することもあります。
誰かが笑う、その空気があるだけで、メンバーさんの表情はみるみる柔らかくなり、誰もがともに過ごす喜びを感じ取っているように見えます。
そんな交流が、生きがいや幸せの源になっていると私は感じています。
超高齢社会の中で「世代間交流」が求められるのは、人と人とのつながりが希薄になりがちなとき、“思いやり”や“温かさ”が社会の潤滑油になりうるからです。
GrASPは、小さな“未来への架け橋”を日常の中で作り続けています。
遊びに来た子どもたちの笑顔や会話が、メンバーさんの表情を変える瞬間こそ、「世代がつながる喜び」が生きた証だと思うのです。