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『日常が少しずつ変わっていくときに ー若年性認知症とADLをめぐる5つのこと 《更衣編》』

tsumugi

弊社のサービスのケア・支援についてお伝えしたいと思います。
パート☝☝☝☝☝☝☝☝☝☝、☝☝☝☝☝☝☝☝☝☝、☝☝☝☝☝☝☝☝☝☝、☝☝☝☝☝☝☝☝☝☝、☝☝☝☝☝☝☝☝☝☝、☝☝☝☝☝☝☝☝☝☝です!

こちら☝の数が増えるだけ、GRASPismを発信したというシンボルにしたいと思いますので、お付き合いの程お願いいたします(笑)

前回からは、原点回帰を大切に「若年性認知症」について新たに考え、これまでとは異なる視点で解説してきましたが、今回はさらに深堀、日常生活にフォーカスしてみたいと思います。今回はこちらです。

更衣編 ~「服を着るだけなのに、なぜかうまくいかない」~

「今日は寒いのに、どうしてTシャツ1枚で出てきたの?」
そう問いかけたとき、母は少し困ったような、恥ずかしそうな顔をしていました。
「だって、これしかなかったから……」

  • 身支度は、その人らしさの表れ

朝起きて、顔を洗い、服を選ぶ。
これは誰にとっても「1日を始めるスイッチ」のような行為です。

特に若年性認知症の人にとって、身支度や服選びは「自分らしさ」を表現する大切な場面でもあります。
ですが、その“いつも通り”が少しずつ難しくなっていくことがあります。

  • 変化のあらわれ

次のような変化が見られることがあります

  • 季節に合わない服装(真冬に半袖/サンダル 真夏に重ね着/セーター着用)
  • 下着のまま過ごしてしまう(下着だけで過ごすことに違和を感じにくい)
  • 着替えの順番がわかりにくくなる(ズボンを履いてから下着を履こうとする)
  • 上下の組み合わせがおかしい(上衣がボーダーのセーター、下衣が花柄の薄手のフレアスカート)
  • 前後ろ左右が逆になっている(お風呂あがり、シャツの前後を間違えて着てしまう)

それらは、単なる“うっかり”ではなく、計画や手順の組み立てがスムーズにいかず、物の使い方や目的を認識することが不得手になる等の変化か生じます。

本人は違和感がありながらも「間違えた」とは思っておらず、周囲からの指摘に戸惑い、傷ついてしまうこともあります。

◆ 心の中では…

  • 「どうして毎回怒られるんだろう」
  • 「自分で選んだのに、何が変なの?」
  • 「何でこんなにうまく服を着れないんだろう…」

そんな気持ちを抱えながら、服を選ぶ行為そのものがプレッシャーになってしまうことがあるかもしれません。

◆ ケアの工夫:選ぶ楽しさと分かりやすさを

 1. 選択肢をしぼる「今日はどっちにする?」

・複数の選択肢があると迷いやすくなります。
▸2~3枚から選ぶことで、自分で選んだ実感と、失敗のしにくさを両立できます。

2. ハンガーや引き出しに「写真やラベル」

・「下着」「靴下」「上着」といった文字や写真をつけることで、何がどこにあるかが分かりやすくなります。

 ▸視覚情報を活かすことができれば、衣服を探す手がかりとなるため、上手くできないことを減らすに繋がりま

す。

 3. 毎日同じ流れで「ルーティン化」

・「起きたら洗面所→下着→服を選ぶ」など、決まった流れがあると安心しやすくなります。
▸支援者の声かけによって一緒に流れを確認することで、戸惑いが少なくなり、1日をスムーズにつながるきっかけとなります。 

◆ 選ぶことは、自分で決めるということ

「服を選ぶ」という行為の中には、

  • 自分で決める
  • 今日をどう過ごすかを考える
  • “自分らしさ”を保つ
    という大切な意味が込められています。

それが難しくなったときこそ、支援者は「間違いを直す」のではなく、「一緒に整える」姿勢が求められると考えます。

更衣編 ~「服を着るだけなのに、なぜかうまくいかない」~について、こんな考え方が他にもあります、現在活用中です、最新のデータから読み解くとこうなります。等、みなさまからの情報がありましたら教えてもらえるとうれしいです(^^♪

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