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弊社サービスのケア・支援の考え方❸

tsumugi

弊社のサービスのケア・支援についてお伝えしたいと思います。
パート☝☝☝です!
今回は『刺激の単一化・単純化』についてお伝えします。

みなさんは人生の中で、要領を得ない話をこれまで何度か聞いたことがあるのではないでしょうか。

そんな時に役立つポイント・技術が『刺激の単一化・単純化』となります。

どのように活用するのか、そうです「全てを理解しようとせずに、何度も繰り返し語られている点、最後の大切そうなところだけ、まとめだけに集中する」これに尽きます。

ここでいう刺激というのは、「話手が語る内容」となります。このケースでは要領を得ない話手という設定のため、要点を絞り工夫して理解するために「中盤は言っていることが理解できなかったから、終盤に大切な話題がくるかもしれない、繰り返し話していることに注目してみよう、身振り手振りアクションが入る所=熱量、と解釈してその時を大切に聞こう」とこれらのように『刺激の単一化・単純化』を図ると、案外把握できるようになったりします。

私たちはこのようにその時々で『刺激の単一化・単純化』を活用していますが、若年性認知症の人の中期・後期の容態になると、工夫して対処することが不得手になります。

そのため、

・不得手(活動の切り替わり等含む)なアクティビティ(作業・活動)になると混乱
・一度にたくさんの刺激(複数の指示:車乗車の際に、シートベルトをしている最中に荷物を渡してしまう、同時に課題をこなすことが不得手、等)による混乱
・急激な環境の変化(風が強く吹く、雨が降ってくる、突然の物音等)による混乱

等、上記のような、状態が見受けられます。

この時に私たちは、『刺激の単一化・単純化』を図り

・混乱したメンバーに対して個別ケア(スタッフが受容・傾聴する関りを通して、今集中すべき課題をコミュニケーションに一点集中させる)
・車乗車の際に、複数課題を提示されるご家族がいらっしゃれば、1つの課題を終えたらまた次の課題と一つずつこなしていくことの大切さを伝える(シートベルトが装着されたのちに、荷物を渡す、いってらっしゃいの言葉をかける等)
・自然環境は私たちにはコントロールができないため、そのような強風や天候不良が発生してしまう日、外出先に不得手な環境(階段が続く、人が多い、音の刺激が強い等)があれば、無理はしない。

このようなサポートを行っています。若年性認知症の人だけではなく、様々な状況の方、立場の方の思考をクリアに、混乱を最小限のものとできますのでぜひとも『刺激の単一化・単純化』をお試しください。

特に日々仕事に追われて、気持ちが焦っているそこのあなた(自分の事かもしれません(笑))! 混乱している思考を文字に起こす等の『刺激の単一化・単純化』を行うことで、反芻思考(堂々巡り)を改善するきっかけになると思います。

ぜひともお試しください。

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