GrASPの取り組み

旭区スマイルカフェで登壇の機会いただきました

tsumugi

横浜市白根地域ケアプラザでボランティア活動をされている「スマイルカフェ」さんに『若年性認知症について』登壇の機会をいただきました。

先日は、東海大学の学生のみなさん、今回は地域で活躍されている人生の偉大な先輩方の前でのお話となりました。温かく迎えてくださり、居心地の良い場所でありました。

スマイルカフェのみなさまに御礼申し上げます。

さて、お話したポイントは

①事業所の概要
②若年性認知症についてー中核症状・BPSD―
③若年性認知症の人が能力を発揮するためのポイント

の3点について。

②については、若年性認知症と老年期認知症の違いについてお話しました。

弊社が8年間、当事者の方を支援してきた経験から、高次脳機能障害の「失語、失行、失認が初期症状から見受けられる傾向にある」。ということをお伝えしました。

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実際に、2015年のスペイン神経学会でまとめられた文献には「早発性アルツハイマー病、遅発性アルツハイマー病の臨床所見の間に一貫した差異が観察されました。」

「早発性アルツハイマー病は、実行機能と視空間機能の低下、記憶障害がそれほど顕著ではない実践が指摘されている」と記されています。

Tellechea P, et al. Neurologica 33: 244-253, 2018

弊社で経験してきたことが、研究によって裏付けられていることに、私たちの感覚に間違いがなかったことがここに証明され、安堵と喜びの気持ちを得ることができました。

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実際参加者の皆さまからも、「若年性認知症の方をケアされていて、これまでの経験では補いきれないこともある」という相談を2件受けることがありました。

うつ病、ガンが若年層と高年層で発症した場合に顕著な差異が生じることと一緒で、若年性認知症に人も若年層と、高年層では、症状の出方が異なる、つまりは課題となることが=ではない。それぞれ難しさがありながらも、いかにして愉快に豊かに彩りあふれる日常を過ごすことができるのか。実践で得られたことをこれからも発信してゆきたいと思います。

今現在大切にしていることは「得意な感覚、感性を活かす」これに尽きます。ブログを見てくださっている皆さん。得意な感覚、感性を活かせていますか。あなたにしか備わっていない、感覚、感性を発揮して人生を満喫してくださいね!

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