弊社のケア・支援の考え方❽ 『薬剤調整のモニタリング』とは
弊社のサービスのケア・支援についてお伝えしたいと思います。
パート☝☝☝☝☝☝☝☝です!
ちょっと☝が多くなりすぎてわかりにくくなってきましたね 笑
今回は『薬剤調整のモニタリング』についてお伝えします。
前回の『向精神薬』とはとセットでご覧いただけると理解が深まりやすくなるかと思います。
薬剤調整のモニタリングとは『抗認知症薬・向精神薬を服用した前と後の変化がどのようになっているのかを観察する』ことを示します。
代表の山崎が精神科病院に勤務していた際に、京都大学の山根先生(作業療法士)のもとへ武者修行に行き教えていただいた技術となります。
ポイントは
・服薬前よりも症状(BPSD等)が緩和しているか
・副作用はどの程度影響があるのか
この2点が最も重要です。
最高のカタチは、「症状の緩和ないしは、消失したあとに薬の副作用がほとんど発現していない状態」と言い切れます。しかし、このような理想のカタチに向かうことはそう容易いことではありません(状況によっては1回目の薬剤調整で最高のカタチをむかえられることもありますが)。
だからこそ、『薬剤調整のモニタリング』が重要となってきます。
下記はひとつの例ですが活用しやすいものとなりますので、おススメです。
鎮静 軽鎮静 普通 軽興奮 興奮
◆精神症状を5段階で評価:1 2 3 4 5
なし 微弱 弱 強 最強
◆副作用を5段階で評価 :1 2 3 4 5
《興奮:悪い例》服薬によって
・精神症状 : 興奮5 ⇒ 軽興奮4
・副作用 : 1なし ⇒ 4強い
➡精神症状は、興奮が緩和し普通のコンディションに近づいてきているが、副作用が強く出ているためQOLの視点から望ましい状態とは言えない
《鎮静:悪い例》服薬によって
・精神症状 : 鎮静1 ⇒ 普通3
・副作用 : 1なし ⇒ 4強い
➡精神症状は、うつ傾向が改善され普通のコンディションに回復しているが、副作用が強く出ているためQOLの視点から望ましい状態とは言えない
精神症状:3 副作用:1が最も望ましいですが、精神症状が緩和されて、副作用も少ない状態、つまり
・精神症状は、2.5~3.5の幅、副作用は1~3の幅で、コントロールできる
このような薬剤調整を医師と二人三脚で目指すことが一つの指標となります。
服薬後の「精神状態・副作用」の状況をお伝えすることで、医師が薬剤調整を行う情報の一助となりますので。
服薬後に関しては、支援者はノータッチではなく、1日の3割程度の時間を過ごす日中活動のサービス支援事業所はぜひ、この『薬剤調整のモニタリング技術』を活用して、目の前のメンバーに対して豊かなQOLの獲得につなげてもらえたら嬉しいです。
私たちはこんな考え方で『薬剤調整のモニタリング』を行っています、等の情報がありましたらぜひ連絡をください。共有いただけると嬉しいです。
こちらから連絡お待ちしております。