『集団のレベルに応じた課題志向集団のもちい方➀』とは
弊社のサービスのケア・支援についてお伝えしたいと思います。
パート☝☝☝☝☝☝☝☝☝☝、☝☝☝☝☝、☝☝☝☝☝、☝☝☝☝☝、☝です!
こちら☝の数が増えるだけ、GRASPismを発信したというシンボルにしたいと思いますので、お付き合いの程お願いいたします(笑)
デイサービス等の日中活動サービスで、ひとの集まり(集団)を利用する場合、集団の成熟過程(グループプロセス)とそれにともなう集団力動(グループダイナミックス)の相互作用の利用、マス効果の利用、ひとの集まりの場(トポス)の利用があると言われてます。
今回は、『集団のレベルに応じた課題志向集団のもちい方』について解説します。
課題志向集団の概念は、アメリカの心理学者であり、作業療法の分野で著名な人物である**アグネス・モージー(Agnes Mosey)**によって提唱されました。彼女は、集団活動が個々の発達や社会的相互作用にどのように寄与するかについての研究を行い、その中で課題志向集団の重要性を強調しました。モージーは、集団活動が個々の治療や成長を促進する上で非常に有効であると考えていました。
こちらの提唱内容に山根寛先生の見解を交え、5つの集団レベルにまとめた内容をご案内します。
【課題志向集団の分類について】
並行集団(Parallel Group)
短期課題集団(Short-Term Task Group)
長期課題集団(Long-Term Task Group)
協同集団(Cooperative Group)
成熟集団(Mature Group)
並行集団(Parallel Group)
- 集団のレベル: 場を共有するが他者との交流を必要としない個々の集まり。
- 集団の特性: 各自が自分の作業に取り組む。凝集性の高くないひとの集まりに慣れる。
- 通常の発達年齢: 1歳半~2歳。
- 集団の課題(目標): 他者の存在を認めること、他者に対する関心を高めること、集中力を改善すること。
- 適切な集団の大きさ: 通常は10名前後。若年性認知症の人のサブグループは5~6名程度が良い。
- 1回の活動時間: 実際の活動時間は、成員の状態に応じ30~60分程度。
- 支援者の役割: 個々の安心感、安定感、依存欲求などの充足をはかる。個々の活動の妨害になるような行為を防止する。
- 留意事項: 人がいるだけで刺激を受けたり、興味が拡散する場合があるので、個々の観察を怠らないことが必要である。
- 適応となる対象やグループ: 自閉的傾向の強い場合や認知症の人の小集団グループ。
短期課題集団(Short-Term Task Group)
- 集団のレベル: 多少の相互関係、協調、競争がみられる。
- 集団の特性: 他者と交流をもつことができる。短期間の課題であれば比較的長期にわたる課題に協力できる。
- 通常の発達年齢: 2歳~4歳。
- 集団の課題(目標): 課題を通した相互交流の促進、課題を通して相互に援助することができる。
- 適切な集団の大きさ: 7~8名が適しているが、4~10名程度なら可能。
- 1回の活動時間: 成員の状態と課題に応じて30~90分程度。
- 支援者の役割: 相互の交流が必要な課題を選び、個々の役割を提示する。必要な器具や材料を準備する。
- 留意事項: 対人緊張、場面緊張、自閉傾向がある者の小グループで行うことが重要である。
- 適応となる対象やグループ: 他者に対する基本的な信頼感のあるグループ。
長期課題集団(Long-Term Task Group)
- 集団のレベル: 自己の興味が中心ではあるが、比較的長期にわたる課題に協力する集団。
- 集団の特性: お互いの違いを認めて集団全体の目的にそって課題を遂行できる。
- 通常の発達年齢: 5歳~7歳。
- 集団の課題(目標): 他者の権利を認め、尊重しながら課題に取り組むことができる。
- 適切な集団の大きさ: 少し長期にわたり参加数が安定するには、7~8名から12~13名程度が適切。
- 1回の活動時間: 課題に応じて60~120分程度。
- 支援者の役割: 成員同士で計画し、相互の役割を決め、実行できるように助言したり励ます。
- 留意事項: 集団に対するネガティブな感情もポジティブな感情も表現できることが必要である。
- 適応となる対象やグループ: 共通の自己課題をもつ者のグループ。
みなさんも日々の生活の中で、業務の中で集団のレベルというものを無意識に感じる場面はありませんか。
・文化的な違い: 同じ国の中でも地域によって習慣や食文化が異なります。例えば、関西地方ではお好み焼きやたこ焼きが人気ですが、関東地方では寿司や天ぷらが多く食べられます。
・ 教育システムの違い: 地域によって学校のカリキュラムや教育方針が異なり、子どもたちの学びのスタイルや進路選択に影響を与えます。例えば、都市部では進学塾が一般的ですが、地方では学校に依存する傾向が強いです。
・ 仕事のスタイル: 企業文化や職場の雰囲気によって、労働者の働き方が異なります。例えば、大企業ではプロジェクトごとにチームを組むことが多い一方、中小企業では一人の担当範囲が広く、幅広い業務をこなす必要があります。
・ 健康意識の違い: 住んでいる地域や集団によって健康やフィットネスに対する意識が異なります。例えば、都市部ではフィットネスジムや健康食品の需要が高い一方、田舎では自然な食事や体を動かすことに重きを置く傾向があります。
・ 社会的なルールやマナー: 集団によって期待される行動やマナーが異なります。例えば、公共交通機関では静かにすることが求められる地域もあれば、逆に賑やかに会話を楽しむ文化を持つ地域もあります。
GRASPでは、長期課題集団、短期課題集団、並行集団と中期から後期のメンバーの容態に合わせて、個々の安心感、安全感、欲求充足の機会のために、今の自分に丁度良い環境で能力を発揮することを大切にしています。集団レベルの違いを大きく感じることなく、若年性認知症の方々をその人として捉え、各人の個性を活かすことが大切だと考えています。そうすることで、みんなが自分らしさを発揮できると思います。
「課題志向集団のもちい方」について、こんな考え方が他にもあります、現在活用中です、最新のデータはこちらです。等、みなさまからの情報がありましたら教えてもらえるとうれしいです(^^♪