『日常が少しずつ変わっていくときに ー若年性認知症とADLをめぐる5つのこと 《整容編》』
弊社のサービスのケア・支援についてお伝えしたいと思います。
パート☝☝☝☝☝☝☝☝☝☝、☝☝☝☝☝☝☝☝☝☝、☝☝☝☝☝☝☝☝☝☝、☝☝☝☝☝☝☝☝☝☝、☝☝☝☝☝☝☝☝☝☝、☝☝☝☝☝☝☝☝☝☝、☝です!
こちら☝の数が増えるだけ、GRASPismを発信したというシンボルにしたいと思いますので、お付き合いの程お願いいたします(笑)
前回からは、原点回帰を大切に「若年性認知症」について新たに考え、これまでとは異なる視点で解説してきましたが、今回はさらに深堀、日常生活にフォーカスしてみたいと思います。今回はこちらです。
整容編 〜「自分を整える、自分らしさって何?」〜
私が朝の支度をしていたときのこと。
「行ってきます……」と起きて早々、なにも準備せずに外出した夫。
その一言に、そっと隠れた“夫の世界観”がにじんでいました。
● 整えることは、「自分」を守ること

髪を整えたり、ひげを剃ったり、歯を磨いたり、メイクをしたり――
整容は、ただ清潔を保つための行為ではありません。
「今日の自分」をつくり、「人と関わる準備」をする大切な時間です。
若年性認知症の人にとっても、それは同じです。
でも、ある日から少しずつ、「整えること」が不得手になっていくことがあります。
● 見られなくなる、気にしなくなる

次のような変化が見られることがあります
- 歯磨きや洗顔を忘れる
- 髭を剃らない
- 髪をとかさない、寝癖のまま出かける
「清潔感がなくなった」ではなく、「整え方がわからなくなった」「忘れてしまった」「関心が持ちにくくなった」ことが原因である場合が多いのです。
● 心の中では…

整容がうまくできないことに、本人は気づいていることがあります。
でも、それをうまく言葉にできない。確認することが苦手になってしまう。対処が正しい形に向かわない。
- 「何でいろいろいわれなければいけないの」
- 「ちゃんとやっているのに」
- 「もうどうでもいいと思ってしまう」
- 「どうしてこうなったんだろう」
そんな感情が心の中で渦を巻き、自尊心を傷つけてしまうこともあります。
● ケアの工夫:「一緒に整える」ことが、安心感、脅かされない心の支えになる
整容に関する支援は、ただ〝サポート〟〝代理行為〟をするのではなく、「一緒に」取り組むことが大切です。
1. 鏡の前で一緒に整える

鏡の中の自分と向き合うことで、自分の世界観に没入する人もいます。
▸横に立って、「今日はこんな感じにしますか?どんな感じにしましょうか?」と寄り添うだけで、安心感が生まれます。
2. 前向きな声かけで自己肯定感を育てる

- 「今日も素敵ですね」
- 「ちょっと髪型変えてみましょうか」
- 「笑いぃ顔、キラキラしてますね」
小さな正の気づきがポジティブな言葉が、心の緊張をほぐしてくれます。
3. 「切り替えの習慣」として整容の時間を使う

- 「顔を洗ったら、朝が始まる」
- 「歯を磨いたら、出かける準備完了」
- 「メイクをしたら、買物へ」
――といったリズムを日常の中に組み込むことで、習慣が形成され、安心して行動に移しやすくなることもあります。
● その人を、一緒に守るために

整容は、見た目を整えるだけのものではありません。
「自分でいられる時間」「自分を大切にできる瞬間」自己愛を体感する時となります。
だからこそ、うまくできないときには、
「できていないこと」に注目するのではなく、
「その人がどうありたいか」に目を向けてみてください。
〝少し一緒に整える〟という小さな行為が、
その人を守り、心を支える大きなケアになるかもしれません。
また〝整えずにあるがままでいる〟ことが、新たな価値観をつくるきっかけになるかもしれません。
どんなときも自分ありたいものですね。
整容編 ~「自分を整える、自分らしさって何?」~について、こんな考え方が他にもあります、現在活用中です、最新のデータから読み解くとこうなります。等、みなさまからの情報がありましたら教えてもらえるとうれしいです(^^♪