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『日常が少しずつ変わっていくときに ー若年性認知症とIADLをめぐる5つのこと 《交通機関利用編》』

tsumugi

弊社のサービスのケア・支援についてお伝えしたいと思います。
パート☝☝☝☝☝☝☝☝☝☝、☝☝☝☝☝☝☝☝☝☝、☝☝☝☝☝☝☝☝☝☝、☝☝☝☝☝☝☝☝☝☝、☝☝☝☝☝☝☝☝☝☝、☝☝☝☝☝☝☝☝☝☝、☝☝☝☝☝☝☝☝です!

こちら☝の数が増えるだけ、GRASPismを発信したというシンボルにしたいと思いますので、お付き合いの程お願いいたします(笑)

前回からは、原点回帰を大切に「若年性認知症」について新たに考え、これまでとは異なる視点で解説してきましたが、今回はさらに深堀、日常生活にフォーカスしてみたいと思います。それではIADL(手段的日常生活動作)編スタートです!

公共交通機関の利用「あれ、どっちに行くんだっけ…帰り道が分からない」移動の自由が不安に変わる

「……あれ、こっちの電車で合ってたっけ?」

改札前で立ち尽くす姿や、同じホームをぐるぐる歩く様子。
移動そのものに対して不安が高まっているのかもしれません。
“どこに行こうとしたのか”ではなく、“どうやって帰ればいいのか”が分からなくなることもあります。

● 移動は「自分で行動できる」という自信を支えるもの

バスや電車などの交通機関は、生活の中での「自由」や「行動範囲」を広げてくれる大切な手段です。
若年性認知症の人にとっても、「行きたいところへ行ける」ことは、社会とつながるための大切な手段。

しかし、記憶や判断力の実行機能に変化が重なると、移動の自由は不安へと変わり、
時にはその人の「外に出たい気持ち」そのものを押し込めてしまうこともあるのです。

● こんな変化があらわれます

・乗る電車やバスを間違える
行先や乗り換えの情報を忘れてしまい、逆方向の電車に乗ってしまうことも。

◦最近の降車した駅の記憶が残り、終点まで行く習慣が乱れることがあります。

・ICカードを使えない
改札でタッチし忘れたり、チャージ不足やカードの場所が分からなくなったりすることも。

◦正しくタッチできない、残高不足の時の警告音で混乱してしまうことがあります。

・行きはできても帰れなくなる
「行きは地図を見ながらたどり着けたけど、帰り方がわからない」
 ◦似たような景色があると、その経験や記憶を頼りに歩き続けてしまうことがあります。

・「迷った」経験がトラウマになる
道に迷って困惑混乱しながら電話をかけた経験などが、「もう出かけない方がいい」という自己制限に。

 ◦外出がトラウマに、家族からも「一人で出かけないでね」とくぎを刺されさらに自信を失うことがあります。

● ご本人の心の中では…

「自由に動けない自分が悔しい」
「家まで帰れないなんて思わなかった…」
「また迷うくらいなら、もう外に出たくない…」

〝できていたこと〟ができなくなることで、「一人で出かける=危ないこと」と捉えるようになるケースも。
自由を手放すような感覚は、想像以上の無力感や孤立感をもたらします。

● ケアの工夫:「“出かけたい”気持ちを守る関わり」

➀ ICカードや財布の“迷わない”工夫をする
ICカードは定位置(たとえばケースやカードポケット)に入れておくなど、持ち方のルールを整えておくと安心です。
チャージ残高の確認を一緒にする習慣も、準備段階での不安軽減につながります。

見守りGPSや通知アプリの活用
位置情報が共有できるスマートフォンのアプリやGPS機器を使うことで、
「もしものときも見つけてもらえる」という安心感につながります。
家族側も、外出先での様子をそっと見守ることができます。

外出を「付き添う」から「一緒に楽しむ」へ
支援者や家族が一緒に出かけるとき、ただの“見守り”ではなく、
「一緒に行けてうれしい」「また来ようね」といった前向きな言葉がけが、
〝自信の再獲得〟につながることもあります。

※単独の移動に自信を持っている方には、偶然を装い目的地まで同行させてもらう方法もあります。

● “自由に出かける権利”を手放さなくていいように

外出や移動の手段は、「社会とつながる扉」です。
その扉が閉ざされそうになっても、「無理にこじ開ける」のではなく、「一緒に開け方を工夫する」という視点が大切です。

たとえ迷っても、誰かが気づいてくれる。
たとえ不安でも、「また出かけてみよう」と思える。

サービスを活用して、さり気なくサポートできる環境を整えておく。
そんな関わりの積み重ねが、その人の“行動する力”を支え続けていきます。

公共交通機関の利用「あれ、どっちに行くんだっけ…帰り道が分からない」移動の自由が不安に変わる

について、こんな考え方が他にもあります、現在活用中です、最新のデータから読み解くとこうなります。等、みなさまからの情報がありましたら教えてもらえるとうれしいです(^^♪

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